鳶職(とびしょく)。
建設現場において「格好いい」と認められるこの仕事。
何もないところへ足場を組み現場の礎を作っていく重要性と、危険を伴う高所での作業から、「現場の華」と賞賛されてきました。
大規模な公共施設から注文建築の戸建住宅、鉄道や橋梁などのインフラ施設まで。
あらゆる建設現場や改修工事の現場を支えるのが足場です。
すべての工事の第一歩は足場を組むところから始まります。
安心して作業ができて効率よく動けるなど、同じ足場を組むのにも技術の差が出る。
それが鳶職の仕事です。
何もなかった空中にしっかりとした足場を作っていく様は一見の価値あり!
そして工事が済めばそれらの足場は解体され、そこに存在した痕跡も消える。
まさしく「現場の華」となる仕事です。
現場は一戸建からマンション、大型施設、橋梁・高架、公共施設など多岐にわたり、さらに新築か改修工事かによっても異なります。
鳶職では「新築住宅が専門」「改修工事が得意」など、業者毎に分野が分かれていることが多いのですが、当社は社長をはじめ幅広い現場をこなしてきた経験から、分野を特定していません。
新築から改修工事、戸建から大型建造物まで、内容や物件を問わず対応するので仕事の依頼も多く、業績も安定しています。
現場の規模や物件に合わせて、足場となる機材を確認し、必要な数量を手配します。
現場へ機材を搬入すると、建物や施設に合わせて図面通りに機材を組んでいきます。
施工する際に安心して作業できる強度や安全性などを確認しつつ、機材を組み上げて足場が完成します(現場によっては追加で組んだりする場合もあり)。
工事が終わると足場の解体・撤収まで担当します。
鳶職の世界では個人事業主が中心です。
いわゆる「親方」がいて、その下に「職人さん」がついて仕事をする。
ゼネコンなど建設会社の案件に対し、足場となる資材をリースする足場メーカーがあり、その下では実際に足場を組む仕事を担当するのが鳶職の「親方」。
さらに親方の指示を受けて動くのが職人さんとなります。
いわゆる「一人親方」が主流の業界ですが、施主様との間にいろいろな人や会社を挟むことで収入が減ることもあります。
また、「身体が資本」の仕事であるため、ケガや年齢によって働けなくなることも多々、ありました。
当社では「鳶の仕事を安定して、長く続けられるようにしたい」と考えています。
そのためにも株式会社化をして、給与体系や勤務条件の改善などに取り組んできました。
また、株式会社とするメリットとして、管理体制、安全に対する意識と指導、品質への意識、事故の際の対応力などがあります。
これらを充実させることは社会的な信用にもつながり、今後はゼネコン・足場メーカーから支持を受けるだろう、と考えています。
そして株式会社だからこそできる、福利厚生の充実など社員が安心して、長く働いていける体制を築くため、現在も前向きに取り組んでいます。
当社のスタートは社長がある親方の下を辞めて、別の現場を経験したい、考えた時からです。
「(施主から)君が辞めると発注しない、と言われた」
親方からそういわれ、独立して同じメーカーの下で仕事を続けることとなりました。
以来、社長と専務の技術は高く評価されて20年以上、同じメーカーとのお取引を続けています。
一度担当すると9割以上のリピート率があります。
現場で最も重要視されるのが「安全」です。
私たちが作る足場自体、「安全に作業ができる」ためのものであり、しっかりと足場を組む技術こそが、高評価の理由でもあります。
また、足場を組む作業にも安全が求められます。
以前は身ひとつで高所作業をするのが業界の慣習でしたが、現在では墜落制止用器具を必ず使うなど、安全への配慮を高めています。
この業界は職人さんや一人親方が今なお主流です、
当社ではこれを改め、技術職の会社として成長していきたい、と考えています。
給与や待遇・条件の改善はもちろん、発注する側からも安心して任せられるようにしたい。
長く働いてくれた人の負担を減らしつつ、安心して続けられる環境にしたい。
そういったことを考え、新たな人材の採用や新規の開拓など、様々なことに取り組んでいます。
株式会社鳶翔 代表取締役 井上 鉄男
私自身、母子家庭で育ったという家庭の事情もあり、早く働きたいと思っていました。
苦労している母親の姿を見ていたので、だから中学校を卒業するとすぐに、何も分からないまま鳶の世界へ入ったんです。
・・母親は反対しましたけどね!
最初は親方について4年間、住み込みで働いていました。
その後は実家に戻り、通いで働けるところで鳶職をしたのですが、この頃は「この仕事のこと、もっと深く広く知りたい」と考えていたんです。
鳶職と言っても新築か改修工事か、戸建かマンションか、はたまた公共施設か、などによって細部は異なります。
そして得意分野に特化しているところが多いんですね。
だからいろいろな会社・親方の下で働いて、知識と技術を身につけて、
30歳になり勢いで独立しました!!
・・今はメーカーや施主様から高く評価されたこの技術を若い方に伝えていきたいという思いがあります。
そして技術を教える体制についても工夫し、誰もができるだけ早く技術を身につけて一人前になれるようにしたいと考えています。
今回の高卒採用への挑戦は私たちの思いを込めた募集なのです!!
ぜひ、職場見学で高校生の皆様にお会いできることを楽しみにしております!!
設立 | 2008年6月13日 |
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代表者 | 井上 鉄男 |
本社所在地 | 〒5670057 大阪府茨木市豊川1-817-1 |
資本金 | 500万円 |
事業内容 | 枠組、次世代足場、吊り足場、クサビ足場「ビケ足場」、支保工足場、解体足場の架設・解体工事を含むレンタル業 |
従業員数 | 社員16名 協力業者12名 |
企業HP | https://tobisyo.shopinfo.jp/ |